PARTIE 61 : Un non Objets Inutiles[]
PARTIE 61 : Un non Objets Inutiles (阿弥陀ヶ峰)
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んで、敵さんはなんでこんなところを襲撃するんだ
記録ではこの日、石田三成が豊国神社を参拝するから、おそらくはそれ狙い……だろう
自信なさそうだな。え？
敵の考えている事を自信を持って言える者がいようか。そもそも、なぜ石田三成を襲撃する
ほっときゃ死ぬのにな
それもあるが、そもそも関ヶ原の戦いを阻止するなら宇喜多秀家を狙うはずだ
だな……
まあ、やめやめ。お前の言うとおりってな。敵の事なんざ考えてもしょうがねえ
行こうぜ。俺たちゃ戦うまでの話だ
ああ、行くぞ
PARTIE 62 : Une non paire d'épées[]
PARTIE 62 : Une non paire d'épées (阿吽の大小)
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この時代の豊国神社は、こんな山のふもとにあんだな
ああ、俺の知っている場所とは違う
……でも、なんで知っている？
ああ？いくさで勝つには、戦場を知ることも必要だろ
…………
……たぬき
あぁ！？ だから、その呼び方で呼ぶなって！
……正国、ありがとう
んなこと言われる筋合いねぇよ
おっしゃ。行こうぜ、バミ
バミってなんだ
ホネって言われるよりいいだろ
……そっちがその気なら、俺はやはりたぬきと呼ぶ
くくく、上等だ
PARTIE 63 : La misère fait d'étranges compagnons[]
PARTIE 63 : La misère fait d'étranges compagnons (同病相憐れむ)
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同田貫からあだ名を頂戴したらしいな
なぜ知っている
同病なんとやらだなあ
あいつ、あだ名つけて回ってるのか
そうらしい
それで、あんたはどうなんだ
そろそろ休憩は終わりだ。行こう
ずるいとは思わないのか
そういう話か？
PARTIE 64 : Frère du Tsurugi[]
PARTIE 64 : Frère du Tsurugi (つるぎの兄弟)
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背後に刀剣男士の感有り……一期一振と判別
おやおや、声を掛ける前に気付かれてしまったな
いったい、何のようですか
兄弟が一人でいたから、心配でね
兄弟……確かに同じ藤四郎吉光の手によるもの。でも、わたくしはつるぎ
それを言ったら私は太刀で、弟は脇差や短刀。皆それぞれ違うね
刀とつるぎは違う。きっと皆、わたくしを不気味に思います
兄弟を不気味に思うわけがないだろう？
わたくしは、刀の刀剣男士と違い、人のようには話せない
口下手な兄弟がいても構わない。私はそう思うよ